永久に美しく・・・

最近は脚が綺麗にすらっと長い子が多い。


正座をする場も少なくなり、エレベーター・エスカレーターに囲まれて階段を使うことが少なくなったこの時代に生きていれば、足も曲がらず余計な筋力も付かず、足は綺麗だがアキレスも弱くなりカカトに体重をかけて、お腹を突き出して伸ばした状態の子が増えるはずだ。


しかしその出たお腹・・・大人になった時、飛び出している事にショックを受けるんだろうな・・・




バレリーナの背筋は綺麗だと言われているが、これが一番大切で大変な訓練なのである。

もともと人間の背骨は首が後ろに湾曲して、肋骨の下の辺りが前に湾曲しているのが通常だが、その前頭葉を前に突き出した状態は、肩を前に出して肩甲骨を後ろに引いた(猫背)状態で、お腹を前へ突き出す体勢になりやすい。

これは内臓にも良くないそうで。



もちろんバレエをやっていれば、この猫背が簡単に治るというものでもなく・・・猫背が癖になっている人を治すのは本当に困難を極める。

美しくないし、健康に悪いし、バレエ畑では本当にハンデになる。



大抵バレエのテクニック、特に回転ものが長けている人は胸を張って、っと言うか肩を横に開いて、二の腕をしっかりと張っている。(丸太に水平に腕を回しているような形)
二の腕を張るとは、いわゆる綱渡りの人が棒を両手で持ってバランスを保つような力である。


足だけではなく遠心力や重力に勝つ強い背中を作る為には・・・
A.耳を上に引っ張るような首の力
B.猫背にならないように胸を開く肩甲骨・胸筋の力
C.骨盤の中の内臓を上に引き上げるような腹筋の力

など。他にも色々な筋力が必要になるが、一般的に言われている『バレリーナは胸を張って、背筋が美しい。』には色々な筋力を使っている。


だから私はいつも鼻筋と体の中心を揃えないように指導している。


バレエ用語では「クロアゼ」。昔・・・昭和の頃だけのお話かもしれませんが、「キザな人は、右斜め45℃に体を傾ける」って、あれです。


例えば、真横に顔を向けようとしたら頭が自然と肩の上に首を立てると思うんです。
鼻筋を真っ直ぐ立てた状態で真横を見ようとすると頭が前に落ちてこない。それによって重い頭を肩の上に乗せられるので、稼動しやすく美しく魅せられる。

首が立つことで、腰も立つ。爪先に立ちやすくなる。踊りやすくなる。


っと私は考えています。


お腹に力を入れるには、脳から信号を送らなければいけませんが、下っ腹が出ることは背筋を伸ばすことで避けやすくなるのでは。




なんだか、ぐちゃぐちゃと思っていることを書いてしまい理解しづらい文章になってしまった私の文章力も、もう少し引き締めなくて伸ばさなくては!!



mayumi