痛みの先には・・・

私独自の分析ですが、横に脚を開く柔軟が得意な人は前後に脚を開く柔軟が辛そうで、前後に開脚が得意な人は横の開脚が硬い。

でも、後ろに脚を上げるアラベスクが得意そうな人は大抵 横の開脚が柔らかい人に多い気がします。

これは関節の問題ではなくて腱の長さや骨格の問題だと思いますが、不思議です・・・




私は残念な事に父親の血を引いてしまって体がものすごく硬いんです。母は器械体操をしていたほど体が柔らかくX脚なのに、父の脚は真っ直ぐですが膝が出ていて床に手の指が着くか着かないかぐらい硬いんです。 我々兄弟は見事に父親似です。

なにせ高校生まで横の開脚が130°、前後開脚もお尻を床に着けるのが精一杯でした。


それでも18歳で留学したとき、異常なほどに柔軟をしたおかげで、それなりには柔らかくなりました。

その頃 私は、後ろに脚を上げやすくしたいがために前後の開脚をソファーに片足を乗せた状態でお尻が床に着くようにっ!と頑張りました。どういう状態かと言うと、前後に約200°近くまで開脚できるようになったのです。

しかし相変わらず脚を上げるのは辛い・・・


そして考え続けた後、あることに気が付きました。
後ろに脚を上げるのが楽そうな人は腰が柔らかいのはもちろん、横に関節を開くのが楽そうなのです。

これだっ!と思い、それからは とにかく横への開脚にこだわりました。

すると自己満足の世界ですが、とても楽に脚を上げられるようになってきたのです。
もちろん上げるためにはお尻の筋力が必要なのですが、関節が柔らかくなれば負担が少なくなります。


ですが、柔軟にこだわるようになって一番良かったことは、やはり体を痛めることが減ったことではないでしょうか?
伸びないゴムをやたらに引っ張っていると白く傷みだしたり切れたりします。



ですから私のレッスンでは柔軟を欠かしません。15分でも20分でも使います。
子供は自分でやっても痛ければ加減してしまうので、他の負荷を掛けることはとても大事だと思うんです。



生徒諸君。私は自分の苦労からアドバイスしてあげているのだから、痛くても柔軟だけは頑張って欲しい!!



mayumi