バレエを頑張る皆様。皆さんはちゃんと足の指を柔らかくしていますか?

今日足が痛いという生徒の足を触ってみたら、ふくらはぎから足首、足の甲の上まで、筋が骨のように硬くなっていて、中学生のまだ幼い子供の足がとても可哀想になりました。

たいていプリエの硬い子に多いのが足指が丸まっていて重心がかかとに掛かってしまい、足首のクッションが効かなくなってしまうという特徴があるのです。


手で試してみましょう。
例えば机に手の平を着き、腕が机に対して垂直になるように伸ばしてみましょう。指は自然に伸びて手首は垂直以上にも曲げられます。
でも親指以外の指だけ湾曲に曲げて、指の腹を付かないように指の先と手の平の部分だけ机に着いてみてください。手の甲は筋張って、手首はあまり曲げられません。


以前からブログに書いてきたように、かかと重心は踊りにむかないのですが、それによって余計な怪我をしてしまうこともあるのです。

例として、運動能力の弱い人の走る姿を見てみて頂きたい。一例として、走るのが遅い人や明らかに跳躍力のない人の足は、カカトを地面にしっかりつけて”ベタベタ”と地面に足が着いているはず。その上、重力に負けた背筋。


指導している時に「飛びたかったら、カカトを床から少し上げた状態から飛んでみなさい。」っということがある。すると、体は先ほどより若干 空に浮く。

では逆に爪先を床から上げた状態のカカト重心で飛んでみて頂きたい。・・・100人に99人は飛べないでしょう。
走るにも飛ぶにも人間は必ず、爪先の肉球が地面を蹴って、体を動かしていると思うんです。

何年か前にNewsにもなったそうですが、現代人はカカト重心が多いそうです。しかもカカト重心は人間の運動能力を奪う。土踏まずもふくらはぎも筋力を使わないため、血液の循環が滞る。
そのかかと重心を作る原因に指の硬さも関わってくるのです。


つま先を綺麗に見せるために甲をよく伸ばす訓練をする人が多いが、それと同時に足指の関節を反り返らせるような柔軟もしていただきたい。脚の指で床をつかめるようになると、指のクッション、足首のクッション、膝のクッション、脚の付け根のクッションと、たくさんのバネが体にできる。

そう言えば、私のダンサー仲間に朝レッスン前に必ず足指を回していた人がいました。彼女曰く「足指を柔らかくすると決行が良くなるんだって・・・」だという説も。


しかし、その爪先に意識を持つにはそれなりの修行が必要なので、悪しからず。



mayumi