清里フィールドバレエ
ごぶさたしてます、望月です。
これを読んで下さってる方はほとんどご存じだと思います。
【清里フィールドバレエ】
http://www.moeginomura.co.jp/FB/2007/ ←詳細はコチラ
今回は宣伝も兼ねて2週間という長丁場を
私たちダンサーがどのように過ごしているかご紹介したいと思います。
いざ書いてみたら長くなってしまいました。
時間が許す限り、よろしくお付き合い下さい。
今年のフィールドバレエは7/27から始まります。
しかし、私たちはバスで前日から清里入り。
清里の美味しい空気を味わう間もなく、スタッフとの顔合わせ。
‘ああ、今年も始まるんだな。’と実感する恒例行事。
そして、レッスンの後 舞台でリハーサルをします。
今年の前日リハーサルはフィールドでは初演の
『かぐや姫ーLUNA』
劇場版では斬新な月や龍の場面が、照明や装置によってどうなるのか
今から楽しみです。
翌日からは、ほぼ同じペースで生活します。
朝起きてまず‘天気チェック’ をするのが私の習慣。
そして、同室の子と良い匂いのする食堂へ。
採れたて高原野菜や、玄米ご飯、フレンチトーストなど和洋食が揃います。
1年のうちで1番野菜を食べる時期ですね。
食後、支度を済ませ宿舎からバスで萌木の村へと向かいます。
時間がある時は、メリーゴーランドカフェでお茶をしたり、
雑貨屋さんを見たり、散歩したり。
うららかな昼下がり、萌木の村を満喫します。
稽古場に戻るとまず一仕事。
衣装当番が決まっていて、当番は前日に着て干しておいた衣装を
衣装部屋へと運びます。
白鳥の湖など衣装や小物が多い日はちょっとした重労働。
その後は、全員で稽古場の床掃除 。
縦長の稽古場を雑巾掛けするのですが、これまた重労働…
いや、ほんとの重労働はまだまだこれから…
あとは、それぞれストレッチをしながらレッスンの準備をします。
忘れてはいけないのはレッスン前の団員ミーティング。
今村先生が、その日のリハーサルの段取りや
サイン会のメンバーなど重要事項を話します。
たま〜に、指名されて何か一言喋らなければならない時があります。
“表現者たるものは人前でも、言葉で自分の気持ちを表現しなければならない。”
確かにそうだと思います。
でも突然指名されると動揺し緊張してしまいますが(笑)
その後いよいよ、レッスン。
清里でかく汗は心なしかさららさな気がするのは私だけでしょうか?
1時間半のレッスンでしっかり体を動かした後、
衣装当番はその日の衣装を衣装部屋から降ろしてきます。
メイクや髪をまとめたりと準備をし、まだ日が照ってる舞台へと移動。
西日が強いため日焼け&熱中症予防で日焼け止めと帽子は欠かせません。
もう慣れてしまったバレエの衣装にサンバイザーやサングラスなど…
よくよく考えると変ですよね。まさにフィールドならでは、です。
さてさて、
先生に怒られつつ、ダンサー同士で場所を確認しつつ、リハーサルは進みます。
稽古場に戻る頃には少しずつ日が落ちています。
あとはメイクの仕上げをしたり、頭飾りを付けたりして本番に向け集中力を高めていきます。
開演は20時。あたりはすっかり夜です。
月が輝く夜、星が散らばる夜、霧でふわ〜っともやがかかる夜。
色々な夜があります。
ついでに言うと、私はちょっともやがかかってる位が好きです。
約2時間の舞台、どんなに疲れていてもカーテンコールでは自然と笑顔になってしまいます。
舞台からの帰り道、お客様とすれ違えるのもフィールドならでは。
「ありがとう」「ステキだったよ」
この言葉たちにどれだけ助けられていることでしょう。
稽古場に戻ると、汗をかいた衣装を干し、数を確認します。
小物一つでもなくなると大変なので、見つかるまで皆で探します。
無事に揃ったら濃ゆいメイクを落とし、またバスで宿舎へ。
時刻はだいたい23時〜23時半といったところでしょうか。
またまたお母様が待っている食堂へと向かいます。
ここでやっと夜ゴハン♪
焼きそばやエビフライ、おでんなど、毎日違うメニューが出てきます。
各自好きなものを、好きなだけ取るビュッフェスタイル。
洗濯も部屋ごとに順番が決まっていて、その日によって1番だったり3番だったり…
洗濯ものの入れ替えが滞ってしまうと次の部屋に迷惑がかかるので、
注意しながら合間にお風呂に入ります。
湯船に浸かって一日の疲れを明日に持ち越さないように。
大浴場なので、修学旅行気分も味わえます(笑)
部屋に戻り洗濯物を干してやっと就寝。
元気な時は隣りの部屋に遊びに行ったりしますが、
私はたいてい、すぐ眠くなってしまうので早い時は1時には寝てしまいます。
休演日過ぎた辺り から疲れが少しずつ出て来るので、
それまで以上に体調管理をしなければなりません。
そして迎える最終日。
2週間大変だったはずなのに、もう終わっちゃうの?という気持ちと、
やっと終わる…という気持ちが混ざりあい何とも複雑な気分。
最終日だけは、トウシューズのまま客席に降りてお客様のお見送り。
トウシューズが泥だらけになっても気にしません。
翌日はお世話になった方々にお礼を言い、
お世話になった稽古場の大掃除という最後の一仕事。
そしてやっとバスは八王子に向け出発するのです。
いかがでしょうか?
長くなってしまいましたが、これを読んで
フィールドバレエが少しでも身近になっていただけたら幸いです。
望月 美帆