白鳥、雑学。
こんにちは、望月です。
とうとう梅雨入りしてしまいましたね。
そしてバレエシャンブルウエスト定期公演「白鳥の湖」まで
あと2週間となりました。
http://www.chambreouest.com/f_sche.html#swan
清里フィールドバレエでは去年も上演しましたが、
劇場公演としてはなんと5年ぶりになります。
白鳥の湖、全4幕。
さて、バレエの代名詞とも言えるこの作品。
ご存じのとおりチャイコフスキー作曲ですが、初演されたのは1877年。
彼の初めてのバレエ音楽。
しかし、初演時は踊り手や指揮者にめぐまれず、
当時の評判は散々なものだったそうです。
再び、「白鳥の湖」が日の目を浴びたのは、チャイコフスキーの死後2年目。
初演から18年後のこと。
現在では、世界中で様々な演出家が振付・改訂し、
各国のバレエ団で上演されています。
メッセレル版・バランシン版・ヌレエフ版・プティパ版などなど・・・
ハッピーエンドで終わるものから、そうでないものや、
使っている曲が違ったり。
ちなみに、分かりやすくストーリーを説明しているHPがあったので
参考にしてみてください。
http://ammo.jp/monthly/0209/05.html
さらに、最近ではマシューボーン振り付けの男性版「白鳥の湖」や、
雑技団による「アクロバティック 白鳥の湖」なんていうのもあります。
普段、クラシックを踊っている私は、固定観念にとらわれないこれらの
カンパニーの白鳥の湖を観るとワクワクします。
(隣の芝生は何とやら・・・ですかね。)
ちなみに、白鳥(オデット)と黒鳥(オディール)は同じバレリーナが踊ることが
多いですが、これはプティパ版初演時(1952年)、
マリインスキー・バレエ団(キーロフ・バレエ団)のプリマ、
ピエリーナ・レニャーニという人が一人二役を演じ、好評だったため
以後、定着したそうです。
踊る側としては、非常にハードなこの作品。
でも曲はやっぱり素晴らしいので、何だか悔しいですが、嫌いになれない作品です。
いや、むしろ好きです。。。
せっかく作曲した曲が、世間に認められなかった時、チャイコフスキーは
どんな気持ちだったのでしょう?
まさか、130年後もこんな風に世界中で上演されるとは
思ってもいなかったのではないでしょうか?
そう考えると、芸術に時間や国境は無いんだなぁと改めて気付かされます。
今回は山本帆介さんと横関雄一郎さんがゲストとして出演して下さいます。
リハーサルでは間近で二人の踊りを観れるので嬉しいです♪
気がつくと観客になってしまうので、
本番では見とれないようにしたいと思います(笑)
さぁ、そんな白鳥の湖。
観に来て下さる皆様、130年前にチャイコフスキーが遺した音楽と
私たちの共演を楽しんでいただければ幸いです。