被災地に思いをよせて…
こんばんは。
3.11ですね。
あの日から4年経つんだぁ…と思うと、上手く言葉で表せないモヤモヤが心の中に残ります。
シャンブルウエストでは震災のあった年の5月、6月から被災地を回り、野外に小さい舞台を作り、被災地の方にバレエを観ていただく、という試みを3年間続けて来ました。
http://www.moeginomura.co.jp/PRDP/index.html
その話を一番最初に聞いた時、
「バレエを見せたって、お腹がいっぱいになるわけでも、家が戻ってくるわけでもない。現地ではどういう風に思われるんだろうか…」
と。
バレエなんてやってるヒマがあったら、食料を持って行った方が良いのではないか…
バレエなんてやってるヒマがあったら瓦礫を一つでも撤去した方が良いのではないか…
計画停電で、電気がつけられないスタジオでレッスンしながらそんなことを思ったのを強く覚えています。
「こんな時に何やってるんだろう…」と。
訳もわからない中、避難所の仮設舞台でのバレエミニ公演。
避難所の、ダンボールで区切ってある家の一つ一つを回って、
「外でバレエやるので観に来て下さい」とチラシを配ったことを覚えています。
それは、テレビで見ていたよりもリアルで、とっても切ない時間でした。
でも、強風の中わざわざ外にバレエを見に思いのほか、たくさんの方が集まってくださいました。
今でも目に焼き付いているのは、一番最初に(おそるおそる)舞台に出て行って、トウシューズで立って踊り出した時の、目の前のお客さんの表情の変化。
おそらく…時間をつぶすために外に出て来てくださったであろう無表情だった顔が、目が見開いて、口があいて…最後には笑ってくれた。。。
小さい舞台だったからこそ見えたお客さんの表情。
終演後、
「今、この服一枚しか持ってないんだけど、サインしてください」と大事な大事な服の背中にサインを頼まれました。
「握手してください」
こんな私でも良いのかな…
もしかしてバレエも人の役に立つのかな…
うっすら感じた手応えが、2日目、3日目と回を重ねるごとに確信と喜びに変わって行きました。
ちょうど私が行った時にボランティアに来ていた方のブログを発見しました。↓
http://s.ameblo.jp/sreggar/entry-10910942538.html
もちろん良いことばかりではありません。
「生」で見せつけられた現地の様子。
建物が綺麗になっただけで、「復興した」と言えるのか…
東京にいる私が、ちょっと知っているからと偉そうに「震災」のことを書くのはとても気が引けます。
もっと真剣に「復興」のことを考えてる人たちに出会ってしまったから。
なので、この辺でおしまいにします。
最後に…
被災地の方は言われ飽きた言葉かも知れませんが…
皆さまのシアワセを強く願うとともに、亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
望月美帆