被災地公演。

ポールラッシュドリームプロジェクト、25日をもちまして全公演終了しました。

最終組も無事に帰って来ました。

公演前日、同行したスタッフ(本職、大工さん …Σ(・ω・;) から
「去年とは違うよ〜 今年は最初から 笑顔なんだよ。」と聞いていて、


「へぇ〜そうなんですか!」


なんて相槌をうっていましたが、ピンと来ていなかったというのが正直なところ…


最初から笑顔ってことがいかに大きなことか…


これを思い知ったのは、翌日の本番の時でした。

去年私が、舞台に出て行った時、一人一人にとても「みられている」と感じました。

悲壮感や、興味本位な視線、そういうものがグサッと突き刺さるかのような感覚でした。

それが、私が手を広げて、トゥシューズで立って…別に難しいことをするわけではないのに、
その動作にお客さんの表情が変わったのがとっても印象的だったんです。

ゆり子先生のようにお客さんに涙を流させるほどの反応は得られませんでしたが、バレエの威力を身をもって知る、
良い経験をさせていただきました。


でも・・・


今年は出て行って最初から皆さんがニコニコ(^ ^)

去年の、悲痛な表情とは違うんです。
子供も、大人も、平和な昼下がり…
ちょっと茶飲み話でもしてるかのような雰囲気。

1年って…

長いんですね。

もちろん、行った場所によってはまだ街がぐちゃぐちゃで、電車も通っていないところもあるようです。

1年でこの格差。
これが、来年、再来年になったらどうなっていくのか…

それ故に、その場所、場所で求められているものが毎回違うのではないか、と思いました。

純粋に、バレエを楽しんでもらえば良いのか、それとも何か勇気付けられるようなものをするべきなのか?

ニーズに応えなければ、それはただの自己満足ではないのか?と…


他人事、で済ませてはいけないことだと再認識した旅でした。

考える、考えさせられることの多い舞台です。

                                         MIHO

舞台から・・・ちょっとこぼれ写真を。。。(笑)


↑サインしたバレエシューズを持ってニヤける山田 美友ちゃん。 最近、特に仲良しです。(笑)


宮城県丸森保育所の楽屋としてお借りした教室に、リノリウムを一枚引き、4人でバーレッスン♪
今回の被災地ツアーにフルで参加した土方 一生くん。見直しました。ほんと、すごい。


↑このように何もない、園庭に4トントラック。。。そして始まる、舞台づくり。


↑楽屋、というかテント・・・にかけた衣裳。普段の舞台より早く着替えてお客さんの前に立つため、事前の準備がかかせません。


↑大工のクニイさん、色んなお話が出来てほんとに楽しかったです。一見、強面なのですが、フィールドバレエで会う度、すごく気になってて・・・ダンサーに話しかけられたの私が初めてのようで・・・なんか気に入ってもらえてるみたいです。(笑)