くるみ割り人形の苦労
マリインスキーが終わり、気が付けばバレエ団の定期公演まで1週間もない…
今年は舞台が少ないなぁと思っていたのに、思わぬところで色々舞台に恵まれた年でした。
一年間の締めはやっぱり『くるみ割り人形』でしょう!
去年は10月だったため、な〜んかしっくりしなかった…と思うのは私だけしょうか。
9月にスクールで子役オーディションがあり、子供たちはミストレスの東松先生の、
熱心かつ分かりやすい指導のもと練習を積み重ねて来ました。
もうすぐその成果が発揮されると思います♪
さて、今回は一幕にスポットをあてて書きたいと思います。
というか、また私個人の話しになってしまって恐縮ですが・・・
まず私は一幕では『客人』を演じます。
毎年変わる我が子たち(笑)
細かい演技指導は各家庭の、お母さんお父さん役のダンサーも手伝います。
ちなみに私の相手役は染谷 野委君と土方 一生君なのですが、
我が息子は二人に『爪先!音!』と注意されてます(^-^)
男の子は、お父さんに任せ、私は女の子を…
なんか一般家庭と同じような役割分担になってます(笑)
楽しいパーティも終わり、招かれた家族は名残り惜しみつつ帰途に着きます。
と、これは表面上の話し 。(笑)
袖に入ったら私はとりあえず明るい廊下へダッシュ→
そう、次の『大ネズミ』になるべく早替え。(早く着替えることをハヤガエと言います。←そのまんま。。。)
自分の鐘の音で出なければならないためかなりの時間勝負です。
あえて書きませんが(笑)
私は割と早い出番なため毎年、ドキドキです。 (動きから探してみて下さいね)
そして私の早替えを手伝ってくれるべく、廊下でスタンバイしているのが、松村 里沙さん!
プリマに手伝わせてほんとに恐縮です!!
私がこの【お客様→大ネズミ】となった2、3年前からずっと手伝って下さってます(^_^;)
「(せめて)主役の日は良いですから」と言うのですが、「毎年やってるからいつもと同じが良い」と…
それからそこに田中麻衣子さんや、今回主役デビューする山田 美友ちゃんが日替わりで手伝ってくれる予定に…
どんだけVIP待遇な早替えなんでしょ。(笑)
まず…
1,客人衣裳を脱ぐ。
(同時に)頭飾り、付け毛、イヤリング取る。
2,大ネズミパンツ履く。上着着る。
(同時に)雪の精のネット被る。靴下履く。 ネズミの被りものを装着。
3,最後に舞台に走りながら手袋をはめる。(笑)
4,カーン! (自分の鐘の音)
という具合です。
そして大ネズミ、これが実はくせもの衣裳なんです。(*_*)
ご覧の様に、被った着ぐるみの網越しにしか見えないし、(写真の目の下の灰色のところに顔です。)
照明もスモークやら暗いやらで、も〜大変なんです。
転倒してる仲間を見掛けることもしばしば(笑)
そして、たっぷり動いて良い汗をかいたらまたまた廊下へダッシュ→
今度は雪の精の衣裳が準備されています。
衣裳をチェンジ、頭飾りを付け、全体をチェック。
早替えスタッフに丁重にお礼を言い、気持ちを切り替え静かな雪の世界に…
まぁあまり舞台裏を書くと、現実的になってしまうので、更には書きませんが(^_^;)
こんな感じで、「くるみ割り人形」を満喫しています。
皆さまも、次々と変わる場面変換をどうぞお楽しみ下さい♪
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Miho